EarthQuaker Devices / Speaker Cranker生産完了

EarthQuaker Devices / Speaker Cranker
Speaker Crankerは、EarthQuaker Devicesのオールディスクリート・アナログ回路によるオーバードライブ。コントロールはMoreノブ1つのみで、真空管アンプの前段にプリアンプを1段足したように、原音を大きく変えずグリットと軽いブーストを加える。現在は廃番で、後継として多機能化したSpecial Crankerが用意されている。

・オールディスクリート回路のアナログ・オーバードライブ。ブースターではなく、原音を保ったまま真空管的なグリットを付加。
・コントロールはMore(歪み量)1ノブのみのシンプル設計。右に回すほど出力と歪みが増す。
・ゲインを高めると少しながら自然なコンプレッションが得られ、低ゲインではアンプの音に張りを加える用途に適する。
・電子リレー方式のトゥルーバイパスを採用。電源が供給されないと信号は出力されない。
・電源は9V専用(バッテリー/ACアダプター、2.1mmセンターマイナス)。9Vを超える電源は使用不可。
ブランド EarthQuaker Devices
64mm
奥行 121mm
高さ 47mm
重量 400g
消費電流 15mA
メーカー公式デモ動画
     

Speaker Crankerは、ソリッドステートのアンプに真空管の質感を与える目的で開発されたオールディスクリートのアナログ・オーバードライブである。EQD自身が「ブースターではない」と強調する通り、原音のキャラクターを保ったまま、真空管アンプの前段にプリアンプをもう一段足したようなグリットと軽いブーストを加える。単音は豊かなハーモニクスで前に出て、コードは太く、高域には滑らかながらきらびやかさが乗る。

コントロールはMoreノブ1つのみ。右に回すほど出力と歪み量が増し、高めの設定では少しながら自然なコンプレッションが得られる。低いゲイン設定では、真空管・ソリッドステートを問わずアンプの音に張りを持たせる用途に適する。フットスイッチは電子リレー方式のトゥルーバイパスで、電源が供給されないと信号は出力されない。

本機には2011年発売のオリジナル(後にV1と呼称)と、2016年のV2が存在する。V2では回路や音はそのままに、ソフトタッチのサイレント・リレースイッチング、より頑丈な筐体、トップマウント化された入出力ジャックが採用された。音質的な違いはなく、変更点は操作性と取り回しに関するものである。本ページのスペックはV2に基づく。

現在は廃番。後継機として、出力を最大2倍まで引き上げるLevel、音色調整用のTone、ゲルマニウム/シリコンを切り替えられるダイオードセレクターを追加した Special Cranker が用意されている。

EarthQuaker Devices について
アメリカ / 2004 設立

EarthQuaker Devices(アースクエイカー・デバイセズ)は、2004年にジェイミー・スティルマンがアメリカ・オハイオ州アクロンの自宅地下室で立ち上げたエフェクターブランドである。ミュージシャンとして数々のバンドで活動し、地元でレコードレーベルを運営していたスティルマンが、壊れたオーバードライブの修理をきっかけに回路設計にのめり込み、独学でペダル製作を始めたのがその原点だ。

初期のHoofやDisaster Transport、Ghost Echoといった名機は、すべて彼が地下室で基板の実装からハンダ付け、筐体のプリント、組み立て、梱包、発送までを一人でこなして作られていた。2006年から2010年のあいだに、スティルマンは実に2000台ものペダルを自らの手で組み上げたという。

やがて注文が地下室のキャパを超え、2011年には妻のジュリー・ロビンスが銀行員の職を辞してCEOとして参画。2015年には約1400平方メートルの本社ビルへ移転し、現在は50名を超えるスタッフを抱える。それでも「一台ずつ、手作業で、大変なやり方で」というものづくりの姿勢は変わらず、すべての製品にいまも "Made in Akron, Ohio" が刻まれている。

シンプルで扱いやすく、それでいて音の探求へと誘う出発点であること――EarthQuaker Devices が掲げるこの理念は、ファズやディレイ、モジュレーションといった各機種の個性豊かなサウンドに色濃く表れている。全製品が手作り・手検品され、本国アメリカでは永久保証(ライフタイム・ワランティ)を掲げるという徹底ぶりも、このブランドが世界中のギタリストに支持される理由のひとつだ。

なお、日本国内の正規輸入品はヤマハミュージックジャパンの取り扱いとなり、保証は同社の規定に準じる。

EarthQuaker Devices 公式サイト
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